私は茶道のお稽古に通っています。
茶道ではお茶の新年である11月に「炉開き」をします。
炉開きとは5月から10月まで閉じていた炉に火を入れる、つまり炉を開く行事で無事に1年を迎えられた感謝を込めたおめでたいイベントです。
そんな炉開きは大事な行事なのですが、先生から「粟ぜんざいを作りたいのだけど、粟を炊ける?」と聞かれました。
粟やきびなどの雑穀は普通、炊きませんよね。お料理が得意でも経験がない方も多いでしょう。
ただ、私はマクロビオティックで雑穀を習ったので炊けますよ、と依頼をお受けしました。
意外と知らない雑穀のシンプルな炊き方をご紹介しますね。
材料
- 粟・・・1/2カップ
- 水・・・1カップ(雑穀の2倍が目安)
- 塩・・・少々
作り方
(1)水で洗う
- ボウルに粟を入れ、水を入れて軽くかき混ぜます。最初は粟は浮いていますが、少し経つと沈みます。
- 水が濁ってきます。その水を捨ててください。また水を入れて同じように洗います。2,3回繰り返してください。
- 洗ったら目の細かいザルや布で越します。目が粗いと落ちてしまうので、布のほうが確実です。
(2)お湯を沸かして炊く
- 鍋にお湯と塩を入れて沸かします。
- 沸騰したら粟を入れてください。再沸騰したら、蓋をして弱火に。13分炊きます。
お湯を沸かし沸騰したら粟を入れます。 再沸騰してきます。 蓋をして弱火13分。
(3)蒸らして出来上がり
- 13分たったら火を止めて蒸らします。蓋を取ると空気穴(カニ穴)があります。少し水分が多いような気がしますが、蒸らすとおさまります。
- 蒸らしあがったら、出来上がりです。
13分たったもの。穴が開いています。 蒸らした後はもっちりです。
まとめ&ポイント
- 粟の他に小粒の雑穀、きび、アマランサス、キヌアも炊けます。
- 少量を洗う場合は、茶こしを使うと楽ですね。
- 弱火で炊くので焦げ付くことはほとんどありませんが、固くなってきれいにはがれない時もあります。そんな時は無理にはがさずに残ったお鍋にお水と野菜などを入れて、スープやおかゆにしてしまうと一品になります。
- 粟ぜんざいは、ここにお汁粉のように小豆のあんを注ぎます。黄色いほうがいいそうなので、クチナシを入れて炊くとさらにきれいなぜんざいに仕上がります。
- 粟は月型にすると上品な感じです。(今日、教えていただきました。)
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